身体からのサインを見逃すな!のお話
ここ最近、寒いのか、暖かいのかよくわからん天気が続いてますが、季節の変わり目でお身体の症状がキツく出る方がいらっしゃいます。
重いものを持ったりして急激に無理な力が腰にかかると、腰椎周辺の筋肉は緊張して「動き」を止めようとする。
いわゆるギックリ腰
緊張して動きを止めることで腰にそれ以上無理な外力が加わらないようにして、損傷を最低限に抑えようとする。
緊張した筋肉は脊椎やら骨盤やらをいろんな方向に引っ張る。
これをもって施術者は「脊椎がズレている」、とか「骨盤が歪んでいる」とかいうわけです。
ただ、骨格の歪みとされる現象は筋肉の緊張の結果。
「骨がズレたからギックリ腰になった」
のではなく
「ギックリ腰になったから緊張した筋肉に引っ張られて骨がズレた」
ということ。
寝違いとかむち打ちも同じ理屈。
頸椎に無理な力が加わったときに周辺の筋肉が緊張して頸の運動を遮る。
そうやって頸椎や頚髄へのダメージをできるだけ防ごうとしているのです。
そうして筋肉の緊張によって頸椎が引っ張られた状態が「骨のズレ」
骨のズレや歪みは原因ではなく結果ということです。
そうやって動きを制限することで患部の損傷を食い止め、急性期に安静をはかることで患部の回復を助けるということ。
足関節の捻挫が腫れるのも同じこと。
靭帯が損傷すると関節は不安定になる。
なので患部を安定させるために周囲の軟部組織が腫脹する。
それから疼痛のために歩行ができなくなる。
これも安静をはかるうえでは有利な生理的反応。
反対に患部を包帯などで固定して安定させると歩行時の痛みは消失します。
何かアクシデントがあったときにとりあえずストップをかけて事態がそれ以上悪化するのを防ぐのです。
患部が動かせないのはカラダからの「動くな」というサインなのです。
このサインを見逃さないで適切に対処していきましょう。
そうする事で予後は必ずよくなります。