見立てと診断のお話
当院に来院下さる患者様で
リラクゼーション目的ではなく
何らかの症状の緩和を目的として
手技療法を受けるとき。
医療機関で診察を受けることをお勧めすることがあります。
手技療法の適応範囲は一般に考えられているより広いです。
でも、当然のことながら手技療法ではよくならない傷病、症例もたくさんあります。
これまでにも遭遇した経験があります。
それは残念ながら(セラピスト)(柔道整復師)(整体師)が判断するのは困難なことが多いです。
見立てはあくまでもカラダの状態を読むことであって医師の診断の代わりにはなりません。
たとえば腰痛の患者様は左右の足の長さが異なります。
脚長差が出るのは骨盤のズレのせい、とか説明されますが実は器質的な疾患(内臓疾患とか)による腰痛患者でもやっぱり脚長差は出るのです。
そんな患者様の骨盤をいくら触ってもなにもなりません。
場合によっては医療機関受診が遅れて不幸な結果になる可能性もあります。
ですから、
医療機関を受診することを進める場合があります。器質的な疾患でないことを確認してから(除外診断といいます)
手技療法の受診を考えられるのがいいと思います。
医師の診断より自分の見立てのほうが正しい!
なんていう施術者に
ろくな奴はいないと思います。
医療従事者として
自分はどんな症状も一撃で!一回で!治せるとか
ゴッドハンドとかちゃんちゃらおかしくて
ありえないので騙されないように。